Cover two elephants in addo elephant national park 1
写真は記事のイメージで本文とは直接関係ありません。Credit to Brian Snelson, クリエイティブ・コモンズ 表示 2.0 一般
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ゾウにヒトより約20倍も多い数が?!?!意外なところで発見された、がん抑制の希望 

2015/10/14

遺伝子の守護神、TP53遺伝子

ゾウの寿命は平均70年で、ヒトと同じぐらい長生きします。ですが、ゾウががんで死亡する確率はたった5%未満です。この数字はヒトが約11~25%以上であるのに対してかなり低い数字です。そこで、ドクター Schiffmanの研究チームは、がん発症リスクに関するゾウと人間の差を発表しました。 TP53遺伝子はがんを抑制する機能があります。ヒトは両親からTP53遺伝子を1つずつ受け継ぐので、普通TP53遺伝子を2つ持っています。しかし、ゾウの場合、ヒトが持っているがん抑制遺伝子の20倍の遺伝子数を持っていることが分かりました。Schiffman博士はヒトとゾウから採取した細胞のDNAにダメージを誘導し、ダメージをうけた細胞はTP53遺伝子の活性によりその場で処理されたと報告しました。よって、TP53遺伝子は守護神のような存在だと説明しています。

Petoパラドックス

PetoパラドックスとはRichard Petoとういうオクスフォード大学の教授が「がんの発症リスクは体のサイズとは関係がない」と言った事を指しています。例えば、クジラがヒトよりもっと多い数の細胞を持っているとしてもがんの発症リスクがヒトより高くはないということです。今回の、ゾウでの発見も、Petoパラドックス理論を裏付けています。 この研究は今後小児期がんで苦しんでいる患者の為の治療法開発に繋がることが期待されています。

ゾウは昔から幸運をもたらす動物として扱われています。やはり、ゾウの遺伝子も、その幸運を引き継いでいるのでしょうか?その幸運が患者たちにも届くことを祈ります。 

参考文献
http://biorxiv.org/content/early/2015/10/06/028522
http://jama.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=2456041

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