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人間の「第六感」も遺伝子の影響を受けるという研究結果

2016/09/28

ブルース・ウィルス出演の映画「シックスセンス」はある少年が持っている第六感とどのように向き合って生きていくかに関した映画です。この映画では第六感は霊感などを感じる超能力的なものとして描かれているのですが、実は人間に「第六感」に関わる遺伝子が存在するという研究結果があります。

第六感とは

基本的に五感以外のもの、もしくは五感を超えるものを指す言葉で、霊感だけではなく鋭くものごとの本質を見抜く感覚のことを指しています。いわゆる、「勘」というものでしょうか。
よく第六感として言われているのは、予知能力や霊感、虫の知らせを感じる能力など自分にはなさそうな超能力だと思いがちですが、第六感は誰もが持っているということです。科学者により体のバランス、位置、動きを感知する感覚として医学的な定義も提唱されています。

自己受容性感覚

聴覚、視覚、嗅覚、味覚、触覚は五感として知られていますが、第六感として「自己受容性感覚」があります。上記で述べたとおり体のバランス、位置、動きを感知する感覚となりますが、簡単に説明すると目を閉じていても自分の身体の位置やそれを動かしていることが分かる感覚の事です。アメリカのNational Institutes of Healthの研究チームがこの感覚に関わる遺伝子としてPIEZO2を発見しました。
PIEZO2遺伝子は、細胞表面上に機械受容を担うPIEZO2タンパク質の設計図です。モノに触れた時や姿勢を変えた時に皮膚、筋、関節などが変化しますが、その変化を検出する機能を機械受容といいます。PIEZO2タンパク質は刺激があった時に刺激の強さに応じて細胞内外のイオン濃度を変化させ、電気信号に変換して神経伝達を行います。つまり、機械的な情報を生化学的な情報に変換する働きをするのです。
研究チームはこの遺伝子に変異がある人とそうではない人に目隠しをして歩かせるなど、自己受容性感覚を試す実験を行いました。その結果、この遺伝子に変異がある人は、目を開けている時できる、モノに触れたり、部屋を歩き回るといった簡単なことでさえ、目を閉じるとできなくなってしまっていました。「自己受容性感覚」つまり「第六感」が失われたため、体の位置やバランスについての情報入手を目や耳を使って取得することを学習したのではないか?と研究チームは考えました。

文明の発達により第六感も弱くなったと言われますが、これも遺伝子レベルで見ると環境に順応した進化の過程の一部でしょうか?また、遺伝子操作で意図的に霊感を持つことができるという未来も来るのでしょうか?今後の研究に期待してみます。


参考文献
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1602812#t=article

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第六感 自己受容性感覚 PIEZO2遺伝子
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