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ある民族に存在する肥満遺伝子、過去の栄光から来た変異という研究結果

2016/07/27

ポリネシア人をご存知ですか? サモア人(サモア諸島に住むポリネシア人)とも呼ばれているこの民族は主に太平洋のポリネシアに住む人々の総称です。ポリネシアとは、太平洋のハワイ、ニュージーランド、イースター島の3点を結ぶ三角形の地域にある島々を指します。彼らの起源は台湾という説があり、日本人と同じアジア人の血が流れているかもしれません。

ポリネシア人の大きなお腹 

ポリネシア人は最も肥満率が高い種族の一つとして知られています。彼らのステレオタイプを思い浮かべると、ポッコリとお腹が出ているまるでお相撲さんみたいな、私たちが普通に思うアジア人とはまた異なった体型を持っている人が多いといわれています。 

ポリネシア人の肥満遺伝子

ポリネシア人の肥満傾向は、彼らの遺伝子に由来しているという報告があります。ピッツブルク大学の研究によると、数千人のポリネシア人のゲノムを分析した結果、25%以上のポリネシア人が、ある遺伝子変異を持っているということが分かりました。この遺伝子変異を持つことによって、そうでない人よりも30~40%肥満になるリスクが高くなることが証明されています。この遺伝子変異はヨーロッパ人やアフリカ人にはほとんどみられず、東アジア人からは低い頻度で現れます。

歴史と共に発生した遺伝子変異

この遺伝子変異はCREBRF遺伝子と呼ばれています。CREBRF遺伝子を持っていると、BMIが約1.5倍高くなる傾向があるとの報告です。しかし、ポリネシア人にこの遺伝子変異が多く現れる原因を知るには、彼らの歴史を理解する必要があります。 ポリネシア人は元々は華南や台湾に住んでいたようですが、3500年前にポリネシアの24個の島を征服するために長い間航海をしたのです。当時の航海はかなりの苦難だったため、食べなくても体格を維持できるように遺伝子の変異が起きたと推測されています。遺伝子に変異が起こる(ある意味で進化する)ためにはかなりの長いタイムラインが必要ですが、この研究結果はポリネシア人のように極端に辛い状況に置かれると進化の過程が加速することもあると示しています。

一つの民族が持っている太りやすい原因が生き残るために頑張って来た、過去の栄光だったとは、驚きですね。 

参考文献

http://www.nature.com/ng/journal/vaop/ncurrent/full/ng.3620.html

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