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ゲノム編集技術でエイズを治療できる時代が到来?

2016/03/24

今全世界で話題になっている「ゲノム編集」。この技術を利用し、病気を引き起こす遺伝子を取り除く等、研究が進んでいますが、エイズの治療にも役に立つという報告です。

HIVは、感染者の細胞で複製をする

HIV(ヒト免疫不全ウイルス)はレトロウイルスの1種として知られています。レトロウイルスとは、自分の遺伝情報をDNAとしてではなく、RNAとして蓄えるウイルスの事です。HIVに感染すると、HIVはRNAからDNAの複製を作り、ホストの細胞のDNAを組み込みます。 数年間、HIVの研究は進んでいます。今一番効果的と言われているHIV感染者用の薬は、レトロウイルスの動きを弱める薬で、継続的に飲まなければいけません。一度患者が薬を飲むことを停止すると、HIVはまた自分のDNAをホストの細胞に取り込み、免疫システムを崩し、エイズを引き起こします。そこで、アメリカのテンプル大学の研究で、今話題のゲノム編集技術であるCRISPER-Cas9を使用し、HIVに感染したT細胞からHIVのDNAだけを狙って取り除くことが可能だと報告しました。 しかし、まだこの技術を活用することで起こる副作用などの検証がないため、実際治療に導入するのは時間がかかると言われています。 

ゲノム編集技術とは

「CRISPR-Cas9」とは第三世代のゲノム編集技術です。「CRISPR-Cas9」は、特定の箇所を切断したり繋ぎ合わせたりする精度を高くする技術です。アメリカではゲノム編集を経て、肉付きが通常の二倍になった牛が飼育されています。この技術を応用することにより医学的に価値のない特質(外見や知能・運動能力など)を司る遺伝子を置き換えることもできてしまいます。

この研究は、HIVだけではなく、他レトロウイルスにより発症する病気の治療にも生かせるということで、新たな治療方法として期待されています。

参考文献
http://www.nature.com/articles/srep22555

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