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遺伝子ブックレビューカッコウの卵は誰のもの・東野圭吾

2016/02/26

WOWOWで3月27日からスタートする東野圭吾原作、土屋太鳳主演のドラマ『カッコウの卵は誰のもの』。遺伝子をテーマとした連続ドラマということで Geno スタッフの間でも期待が高まっています。私たちは一足早く遺伝子をテーマとした物語をお伝えしたいと思い、今回は原作のブックレビューをお届けします。

この作品は、スキー選手の親子と、スポーツの才能というものを遺伝子から見いだして一流選手の育成につなげようとする研究者が主要な登場人物となる物語。スポーツとサイエンスそして親子の絆、東野作品でおなじみのテーマが盛り込まれた社会派ミステリーです。

物語のあらすじ……

緋田風美は女子アルペンスキーの選手。元オリンピック選手の父・宏昌の指導を受け、小学生の頃から頭角を現してきました。ルックスも良くめざましい活躍を続ける彼女は、公式戦デビュー前からマスコミにも注目されています。彼女が所属している新世開発では、スポーツに向いている人材を遺伝子から発見し、最適な指導によって優秀な選手を育成しようという研究を行っており、その研究の中から アルペンスキーなどに適した特性を持つF パターンという遺伝子の組み合わせが発見されました。そして風美がその F パターンを持っていることも確認されます。

研究者の柚木洋輔は、風美の父親で元オリンピック選手の宏昌も F パターンを持っているのではないかと考えて、遺伝子検査の協力を求めます。しかし宏昌は、スポーツ選手に大事なのは才能ではなく努力だと主張し、柚木の申し出を拒絶します。宏昌には、風美と共に遺伝子検査を受けるわけにはいかない秘密があるのでした。

そんなおり、新世開発スキー部に「緋田風美をメンバーから外せ。さもなくば彼女に危害が及ぶ」という脅迫状が届きます。 脅迫状の送り主は誰なのか? 緋田宏昌が必死に隠そうとする秘密とは何か? 複雑な伏線と展開の妙を感じる構成は、やはり東野圭吾作品だと感じられました。

遺伝学ビジネスを掘り下げた作品

特定の遺伝子の組み合わせが父親からだけ遺伝するとしているところなど、遺伝学的にはクエスチョンマークが浮かびそうな部分もありますが、遺伝子検査の結果をビジネスに利用する上での課題が描かれている点は、社会派ミステリーとしての読みどころだと思います。「意図に関わらず親子関係が明らかになってしまう問題」「遺伝子による能力の判定が及ぼす影響」など、実際に遺伝子検査をビジネスとしている弊社の社内でも課題として挙げられてくるものです。そのような課題が物語のなかで掘り下げられているのは、私たちにとっても参考になるものでした。

参考文献
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334765297/yujia-22/

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