Cover 800px cute deer fawn 1
写真は記事のイメージで本文とは直接関係ありません。
CLIP

女性に人気のあの香、本当はシカから取り出したって知ってます?

2016/01/20

香りは、私たちの感情や行動や記憶に働きかけ、さまざまな効果を与えてくれます。 近年では、様々な研究により化学的な作用も実証され始めていますが、香りの効果に関して注目されるようになったのは20世紀前半、フランスの医師による研究成果が発表されたことが始まりのようです。 人によって好きな香りは異なりますが、中でも「ムスク」はもっとも有名な香水成分の一つです。そのムスク系香料に関して、今までどのように認識され脳に伝わるのかのメカニズムが解明されていませんでしたが、2013年12月に東京大学大学院研究チームがムスクの香りを感知する受容体と脳の領域を特定しました。

ムスクは、シカのお腹からとった匂いだった?

もともとムスクの香りは、ジャコウジカなどの臭腺を腹部から取り出し、利用されてきました。ジャコウジカの雄は、臭腺から出るこの匂いで、雌を呼び寄せる特性を持ちます。ヒトにおいても、性ホルモンに作用し、フェロモンを誘発する香りとも言われています。現在はジャコウジカの捕獲が禁止されているため、天然のムスコン(ムスクの香気成分)に近い数百種類のムスク系香料が合成されています。匂いを認識する嗅覚受容体に関わる遺伝子は、ヒトでは396個もあると言われていますが、どの受容体がどの匂いと結びつくかに関しては、まだ数十パーセント程度しか明らかになっていません。今回研究チームは、ムスコンは、嗅球の内側前部という特定の領域の活性化により生み出されている可能性があるとわかったそうです。また匂いは数種類の嗅覚受容体で受容されることが分かっていますが、ムスコンの場合、きわめて少数の嗅覚受容体で受容されており、嗅覚の特定領域で匂いの情報を感知し高次脳へと伝えられていることが明らかとなったそうです。 研究チームは、今回の発見を新たなムスク系香料開発に役立てたいとの見解を示しています。

参考文献
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=Olfactory+Receptor+and+Neural+Pathway+Responsible+for+Highly+Selective+Sensing+of+Musk+Odors

提供元: Geno(ジーノ)|遺伝子の?を!に変える

この記事に関連するタグ

フェロモン ムスク 動物 シカ 嗅覚受容体
Ad genesis

読めば読むほどポイントが貯まる!

Bonus daily

10pt

Bonus login

pt /日目
OK