Cover at work in the hcio 1
写真は記事のイメージで本文とは直接関係ありません。Credit to Daviesmo, クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 3.0 非移植
CLIP

カルビー社長「長時間労働が日本人をダメにした」発言は遺伝子レベルでも証明されている?

2015/12/25

カルビー社長の松本晃さんが語る日本企業の改善点。それは日本企業の古い労働環境を変えることです。昔は働くことの成果が勤務時間の長さで評価されていましたが、「知恵の時代」の現在では朝から夜までだらだらと働いてもいい知恵が出るわけではない、ということです。ブラック企業という用語がまだ存在する今、遺伝子レベルでも松本さんの主張を支援する研究結果があるようです。

生活リズムの中心、体内時計

朝に自然に目覚め、夜になると眠くなる。これが人間の基本的なリズムです。生活リズムは人それぞれだと思いますが、人間には目覚める・眠るなどの行動を取るためのリズムが体内に刻まれています。これを体内時計、もしくはサーカディアンリズムと呼びます。この体内時計に反して働くことが精神的に悪影響を与えるという報告があります。

なるべく避けよう!徹夜作業

スウェーデンのウプサラ大学の研究によると、一晩の徹夜が遺伝子に影響を与えていることが判明したようです。研究では、標準体重の男性15人を対象に、睡眠を8時間とった場合と徹夜した場合の身体的変化を血液検査から調査しました。なお、被験者の環境の違いが結果に影響を与えないように、実験中の光の条件や食事、活動レベルは厳密に管理されました。その結果、睡眠をとった場合と徹夜をした場合では、体内時計の調整に関わる遺伝子の発現に変化が生じていることが確認されました。また、時計遺伝子のメチル化が生じていることも判明したようです。DNAのメチル化とは、DNA中の塩基の一部に、メチル基という化学構造が付け足される現象です。メチル化が一度起きると、解除されるまではそこにある遺伝子情報が封印されることが分かっています。

シエスタ制度を取り入れよう!睡眠不足の影響

イギリス、サリー大学から発表された論文では、26人の被験者を対象に睡眠時間と遺伝子の関係を調査しました。一般的には、6時間以下が睡眠不足と定義されているようで、研究チームは被験者26人に1週間、6時間以下の睡眠を続け、その後遺伝子の解析を行いました。さらに、遺伝子の発現の違いを比較するために、10時間睡眠も1週間実行してもらいその違いを調査しました。 その結果、睡眠時間の違いは、700近い遺伝子に悪影響が生じることが判明したようです。

2016年は健康な会社文化のためにも健康な遺伝子のためにも、適切な労働時間への改善が必要ですね。

参考文献
http://www.uu.se/en/media/news/article/?id=4970
http://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/story/newsletter/keywords/08/01.html
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26232227

読めば読むほどポイントが貯まる!

Bonus daily

10pt

Bonus login

pt /日目
OK