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寒い季節に美味しい「お汁粉」と遺伝子のお話。

2015/10/16

冬の定番料理といえばもちろんお鍋ですが、アツアツのお汁粉も私達を幸せな気持ちにしてくれます。小豆さん、いつもありがとう!そんな愛すべき小豆の豆知識に関して、今週のPNAS科学雑誌の研究発表をご紹介します。

マメ科の作物は土の看護師

マメ科(大豆、インゲン豆、小豆、など)の植物は、根に共存する微生物の働きを利用して窒素を蓄積し、栄養が少なくなった土のケアを行う働きを持ちます。その為、マメ科の植物を定期的に植えることで、人口肥料の使用量を抑えることが出来、環境にとってメリットがあります。またマメ科の植物は、ポリフェノールやビタミン、植物性たんぱく質を豊富に含むため、栄養的にも優れています。特に小豆は脂肪酸が少なく、東南アジアの国々で“減量豆”とも呼ばれています。

でん粉蓄積と脂肪合成の遺伝子数は大豆と同じなのに、遺伝子の発現量が違う!

小豆は、大豆と比較するとでん粉含有量が多く、逆に脂質は少ないという特徴を持ちます。中国とインドの研究グループは、小豆の全ゲノム配列解析を行い大豆と比較した結果、でん粉や脂肪の合成に関わる遺伝子の種類と数は、ほぼ同じであることが判明しました。また、これらの網羅的遺伝子発現を調べた結果、小豆と大豆には大きな違いがあることが発見されました。その違いとは、小豆のでん粉が全乾燥重量に対して約55%を占めるのに対して、大豆の場合はその半分以下の約23%だったのです。でん粉合成に関わる遺伝子は、発芽の際には両植物で同程度発現しますが、成長期では小豆の方が発現量・期間ともに大豆を上回るようです。

見た目と違って…

ゲノム解析からさらに、小豆は大豆よりもインゲン豆に近い植物であること、野生小豆のゲノムと比較して、害虫耐性に関わる遺伝子の進化が早いこと等も分かりました。これらの発見は今後、小豆の品種改良に役立てることが出来ると期待されています。

お汁粉は、私達の幸せな気持ちにしてくれる半面、食べ過ぎると太るという側面も持ちます。今回の発見から今後、(夢の)“お汁粉ダイエット“なんてことも可能になるのでしょうか。期待したいと思います。

参考文献
http://www.pnas.org/content/early/2015/10/07/1420949112.abstract

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