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「食べ過ぎ」に意志の弱さは関係ない?ブタの遺伝子が教えてくれたこと。

2015/09/24

食欲の秋が到来し、食べ過ぎていませんか?食いしん坊の私は、既に食べ過ぎている傾向にあります。こんなに食べているのに、頭の中は次に何を食べるかでいっぱい。そんな食いしん坊さんに朗報、食べ過ぎは自分の意志の問題だけでなく、遺伝子も関係しているという事実をブタさんが教えてくれました。

4年間に渡る研究の結果

デンマーク、コペンハーゲン大学の研究チームは、およそ1,100頭のブタの食事量や食事内容、食事時間と遺伝子の関係性を4年間にわたり継続的に調査しました。その結果、摂食行動に影響を与えるゲノム領域を同定することに成功したようです。その中でも、NVD遺伝子というコレステロールの代謝に関わる遺伝子、シナプスという脳内での神経伝達に関わる7つの遺伝子(GABRR2、PPP1R9B、SYT1、GABRR1、CADPS2、DLGAP2とGOPC)、ペプチド分泌に関わる3つの遺伝子(GHRH、NNAT、TCF7L2)、生体内での酵素活性に関わる7つの脱リン酸化遺伝子(PPM1E、DAPP1、PTPN18、PTPRZ1、PTPN4、MTMR4とRNGTT)が、特に摂食行動との関連性を持つことが判明しました。また、それぞれの遺伝子は個別に分析された摂取行動(餌を食べる回数や量、食事の時間や速さ等)と相関性がありました。さらにこれらのゲノム領域をヒトにおける遺伝子マッピングと比較した結果、全く同じ遺伝子や染色体構造ではありませんが、私達ヒトにおいても有用な情報が得られたようです。

ブタが餌を食べすぎると、家畜の飼料費にダイレクトに響きます。そのため、今回の遺伝子の同定はブタの食べ過ぎを抑制する解決策のひとつとして期待されています。また、人間においても食べすぎはメタボリック症候群やさまざまな生活習慣病のリスクファクターとなりますので、注意が必要です。 自分の意思の強さに関わらず、食べすぎを抑制できる薬が開発されると良いですね。今後の研究に期待したいと思います。

参考文献
http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0071509

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