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人気記事、もう読んだ?赤ちゃんがお母さんにくれる「ギフト」が素晴らしい!

2015/08/16

【Genoまとめ!】

  1. マイクロキメリズムという母親の体内に出産した子供の細胞が残る現象が存在する
  2. マイクロキメリズムは母親の免疫を高め、乳がんや認知症のリスクを抑える働きがある
  3. 今後はアレルギーや脳疾患、がんとの関連性も研究し活用される見込み

赤ちゃんが生まれた瞬間、多くの母親は生まれてきてくれてありがとうという気持ちが溢れるでしょう。その瞬間だけでもう、一生分の親孝行をしてくれた気持ちになりますが、実は赤ちゃんは生まれる前にもお母さんにギフトをくれているようです。 妊娠をすると、女性のお腹はまるでマジックのように膨らんでいきます。お腹の中ではもちろん赤ちゃんが育っているのですが、それだけではなく赤ちゃんが発育する為に必要な羊水も存在しています。

注目を集めるマイクロキメリズムとは

最近の研究では、母親と胎児の間で、少量の細胞の相互移動が発生することが明らかになっています。その細胞が、妊娠終了後に数十年たっても、体内に定着し存在し続けることをマイクロキメリズムと呼び、このマイクロキメリズムが乳がんや認知症のリスクを抑える等、母親の免疫力を高める可能性が明らかとなってきました。 2014年、コペンハーゲン大学の研究チームが発表した論文によると、272人のデンマークの女性のDNA解析を行った結果、なんと男性のみに存在するY染色体が被験者の70%の血液から発見されました。これは、マイクロキメリズムによって体内にY染色体が残ったことが原因だと考えられています。(マイクロキメリズムは胎児の性別に左右されることなく生じる現象です。) また、2004年の研究では、男児を生んだ経験のない女性の中でも21%がY染色体を持っていることが判明しました。本人が気づかないうちに早期流産している場合や、兄を持つ場合自分の母親の胎内に残っていたY染色体が母体内で移動した可能性が考えられるようです。

今後への期待

研究チームは、マイクロキメリズムとアレルギーの関連性についても研究を進めており、出産経験が多い人ほど、アレルギー症状が少ない傾向があるようです。 今後は、アレルギーだけではなく脳疾患や、子宮頸がん、肺がんとの関連性についても研究を進めていく予定のようです。 マイクロキメリズムのメカニズムについては、まだまだ研究が必要なようですが、赤ちゃんがお母さんの体を強くしてくれる贈り物をくれるなんて、心が温まる研究結果です。

参考文献
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24345850

提供元: Geno(ジーノ)|遺伝子の?を!に変える

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