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写真は記事のイメージで本文とは直接関係ありません。Candle, CC-BY 4.0, Credit-Irus Chan
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がんの発症に関わるRAD51パラログ遺伝子とは!?

2015/09/14

イギリス、フランシス・クリック研究所を中心とした研究グループが、がんの発症に関わるある遺伝子の機能に注目しました。

パラログ遺伝子?

パラログ遺伝子をご存知でしょうか。パラログとは、あるきっかけで遺伝子が増加し、構造が似ている重複した遺伝子を指します。パラログ遺伝子同士は、構造が似ているものの、機能としては異なるタンパク質が作られます。過去の研究で、パラログ遺伝子に突然変異が生じると、乳がんや卵巣がんの発症リスクが高くなることが確認されていました。 今回研究チームは、RAD51という損傷したDNAの修復過程で機能する役割を持つパラログ遺伝子に着目しました。

DNAの修復が正常に行われないと、がんの発症リスクが高まる?

DNAの基本構造は、2重らせん構造です。しかし、何らかのダメージでDNA鎖がちぎれてしまった場合、きちんと修復が行われないとがんの発症リスクへと変わります。 このDNA鎖の修復の際に力を発揮するのがRAD51遺伝子とRAD51パラログ遺伝子で、DNAの修復サイクルをコントロールする役割を持つようです。RAD51遺伝子とRAD51パラログ遺伝子は、修復が必要なDNAの隙間に入り込み柔軟性を与えることで、修復をスムーズにしていたようです。しかし、RAD51パラログ遺伝子に変異が起きた場合、この修復がスムーズに行われず、がんの発症リスクに繋がることが過去の研究から分かっています。研究チームによれば、今回のパラログ遺伝子のDNA鎖修復メカニズムの役割解明は、がんを抑制する新たな治療法の一助となり得る可能性を秘めていると考えているようです。

今後の研究に期待したいですね!

参考文献
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26186187
http://scienceblog.cancerresearchuk.org/2011/08/07/new-ovarian-cancer-gene-is-a-significant-step-forward/

この記事に関連するタグ

遺伝子 RAD51 パラログ

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