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アフリカの狩猟民族が鍵となる!?妊娠中のトラブル解決に繋がる遺伝子を発見?!

2015/08/24

女性の社会進出とともに、高齢出産であったり、男性と同等に働きながら妊婦生活を続けることが当たり前の時代になってきました。内閣府が発表した、平成25年度『少子化社会対策白書 (旧少子化社会白書)について』によれば、日本の平均出産年齢は2011年時点で第1子が30.1歳となっています。女性の社会進出は喜ばしいことですが、同時に低体重児や切迫早産、子癇なども増加しています。この社会的問題を、アフリカの古代民族が解決してくれるかもしれません!

遺伝子的に、母親は子供を守るように出来ている!?

先日、科学雑誌PLOS Geneticsに掲載されたスタンフォード大学の発表によると、アフリカ大陸南部の民族から、母体と胎児の免疫に関して新たな発見があったようです。アフリカ大陸南部のKhoe-San民族は、人口約10万人の小民族ですが、なんとヨーロッパ民族の約10倍もの遺伝子多様性を持っています。その為、進化の過程において、かなり古代の遺伝子情報を有していると考えられており、人類遺伝学の分野では注目を集めている民族です。 今回、スタンフォード大学研究チームは、Khoe-San族の免疫関連遺伝子を解析した結果、低体重児や切迫早産、子癇など、妊娠中にしばしば起こる問題を解決するヒントとなるような結果が得られたようです。 免疫に関わるナチュラルキラー(NK)細胞は、リンパ球の1種であり、特にがん細胞やウイルス感染から体を守るために重要な細胞です。NK細胞の表面にKIRという受容体が存在し、『外的』細胞の表面にあるHLAタンパク質を認識します。HLAタンパク質には、HLA-C1とHLA-C2の2種類が存在し、免疫反応にはKIRとHLA-C2の結合が重要と考えられています。しかし、Khoe-San族の場合、新たに発見された2種類のKIRがHLA-C1と優先的に結合し、その結果、胎児に対する免疫反応が高まることが判明したようです。つまり、この新たなKIRタイプは、妊娠と胎児の成長にとても重要であることが分かったのですが、その一方見逃せない反応も確認されました。それは、胎児の免疫力が高まることに対して、母親は全体的に免疫力が弱まる傾向がみられたことです。 母親は、どんな時も我が子を守るために、身を削っているのですね。

今回の発見は、私達が抱える妊娠中の問題を解決できる糸口となるのではと考えられています。今後に期待したいですね!

参考文献
http://www.sciencenewsline.com/articles/2015082018350049.html
http://journals.plos.org/plosgenetics/article?id=10.1371/journal.pgen.1005439

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