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DNAの92%がゴミ!?ジャンクDNAの役割について考える。

2015/02/26

ヒトのDNAは約2mもあると言われています。この長いDNAが実際、どれだけの機能を持つのか、ここ数年様々な議論が交わされてきました。機能が特定されていない領域はジャンクDNAと呼ばれますが、最近の研究では、これらの領域も実は何かしらの役割を持っているのではないかと考えられるようになってきました。

約8%だけが重要?

2012年、エンコードという科学誌で、人間のDNAの80%は何かしらの生化学的機能を持っていると発表されました。しかし、「生化学的機能」とはどのような定義として捉えれば良いのか、DNA活性が観察されれば機能を持つと言えるのか、多くの研究者の物議を醸しました。そこで、オックスフォード大学の研究者たちは、実際に機能を持つDNAがどれくらいあるのか?について研究を行いました。その方法とは、ネズミやウサギ、馬などの様々な哺乳類のDNA配列を比較し、数千年にわたり保持されている遺伝子群を照合していきました。先祖の進化や自然変化を考慮しても、重要な役割を持つDNAは保持されているはずだというのが研究者たちの見解です。調査の結果、DNA全体のおよそ8.2%が重要な機能をもつことが分かりました。さらに、この8.2%中の約1%が特に重要で、私たちの体を構成し、生物学的プロセスにおいて重要な役割を果たすタンパク質をコード(DNAの塩基配列として暗号化している)しています。残りの7%は、調整的機能を有しており、環境要因によって発現するかどうかは変化するようです。残りの92%に関して言えば、長い進化の過程でDNA損失が起こったと考えられています。(=ジャンクDNA)

本当にゴミなのか?

今回のオックスフォード大学の研究では、DNA損失が起こりタンパク質をコードする機能を失ったもの=ジャンクとして捉えられています。しかし、タンパク質をコードしなければ、ゴミ(ジャンク)なのか?一部では、2次的機能を有しているという論文もあり、ジャンクDNAの意義については、まだまだ研究が必要なようです。

参考文献
http://journals.plos.org/plosgenetics/article?id=10.1371/journal.pgen.1004525

提供元: Geno(ジーノ)|遺伝子の?を!に変える

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