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宇宙人がタコに描かれるのはただの想像じゃなかった?ゲノムレベルで見たタコの正体

2015/08/15

【Genoまとめ!】

  1. 沖縄大学とシカゴ大学、タコの全ゲノム情報の解析に成功
  2. タコには独自の遺伝子が存在していることが判明
  3. トランスポゾンという染色体の中で自由に動く遺伝子がタコの神経システムに多かった

宇宙人の古典的なモデルがイカやタコが多いのはなぜだろうと、疑問を抱いた事ありませんか?ウィル・スミスが主人公の映画「インディペンデンス・デイ」に出てくる宇宙人も巨大タコみたいな形をしています。もし、タコやイカがこの世に存在しない生き物だとしたら、その姿は人間の想像力では考えもつかないかもしれません。タコは同じ構造を持つイカと共に「頭足類」と呼ばれています。そんな謎の生物をより理解する研究として、沖縄大学とシカゴ大学が生命の設計図であるタコのゲノムを解析に成功しました。

独特なタコのゲノム

たんぱく質に関与するタコの遺伝子は約33,000個ありヒトより多く、その中のおよそ1割の遺伝子はタコにしかないことが分かりました。また得意のカムフラージュと複雑な神経システムに進化する時に重要な役割を果たす遺伝子も発見されました。タコの12組織から採取したサンプルの分析から、他のどの生物にも見つからなかったタコ専用の遺伝子があり、主にタコの脳や肌、吸盤に関与している事がわかりました。また、生物の体のある一部の組織や器官が別の組織や器官になるという大きな変化を起こす(胸部が腹部になったり、体節が消失したり、重複したりなど)遺伝子と知られているHOX遺伝子は、一般的に遺伝子群として存在しているが、タコの場合はゲノム上で分散しています。また、通常遺伝子は染色体の中で存在する位置が変わる事はありませんが、「トランスポゾン」という染色体の中で自由に動く遺伝子がタコの神経システムに多かったこともわかりました。トランスポゾンは遺伝子の活動に影響を与えゲノムの構造に関与していると推測されています。

やっぱりタコはエイリアン?

タコは骨がない軟体動物であり3つの心臓を持ちます。知能は高く、カモフラージュする能力や餌の残骸を自分の家に装飾するなどの驚くべき習慣を持っています。さらに、海中のどの深さでもどの場所でも住むことができます。 そんなタコのゲノムを解析した結果、かつてイギリスの動物学者のマーチン・ウィルズ氏の「タコはエイリアンだ」の言葉通り、この世の生物の遺伝子とは全く違うものでした。

その不思議な姿とは裏腹に、食材としても重宝されているタコですが、本当に宇宙人だと思ったら食べる前にもう一度考えなおした方がいいかも知れませんね。

参考文献

https://uk.news.yahoo.com/octopus-genetic-code-reveals-alien-creature-170016745.html#ZwBNEUG
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720150813eaag.html
http://www.nature.com/nature/journal/v524/n7564/full/nature14668.html

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動物 HOX遺伝子 宇宙人 タコ エイリアン 頭足類
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