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汗っかきのあなたに送る。汗と遺伝子の話。

2015/07/25

暑い夏がやってきましたね!夏の暑さと絶対に切り離せないのは、「汗」問題です。 私の会社は、坂の上にあるので毎朝汗をかかずにはいられません。汗をかくと、体がベタベタして気持ちが悪い、匂いが気になるなどの意見がありますが、汗は私達が生きていくためにとても重要な役割を果たしています。

人が長時間労働出来るようになった理由

汗は、私達の体温を調節しています。気温の上昇やスポーツ、カゼの発熱などで体温が高くなった時、発汗が起こります。恒温動物である人間は体温を一定に保てなければ、全ての機能は正常に働きません。もし、汗をかかなければ熱は身体の中に籠もってしまい、死に至る場合もあります。このように、汗は私たちの身体にとってとても重要な役目を果たしているのです。汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類が存在し、前者が体温調整に関与し、後者は乳腺や睫毛腺を含みます。哺乳類の中で人は、エクリン腺の密度が一番高く、手のひらでは約700/㎠見られます。このエクリン腺の密度が高いという特徴と、体毛が少ないという特徴のおかげで、私達人間は、水分蒸発により体温調整ができ、長時間の労働に耐えられる身体に進化してきました。しかしこれまで、エクリン汗線の発生や、体毛の密度との関連性についてあまり明らかになっていませんでした。このメカニズムに関して、ハーバード医科大学の研究グループが研究を行ったようです。 研究グループはいくつかのネズミの品種のDNAを抽出し、Quantitative trait locus mapping(量的形質遺伝子座マッピング)法により遺伝的違いを調べました。その結果、染色体1番の長い領域がエクリン汗線と体毛の密度を制御し、更にEn1という転写制御因子の発現がこれらの現象と強く関連していると分かったようです。

人間以外の動物はどうやって体温調節しているの?

人間以外の動物が汗をかいている姿はあまりみたことがないように感じますが、一体どうやって体温調節しているのでしょうか?私達の可愛いペットである犬やその祖先であるオオカミは、汗腺を持っておらず長い舌を使って激しい呼吸を行いながら、下に付着した唾液を蒸発させて体温調整を行っています。それに対して、猫は耳が体温調節の重要な機能です。猫の耳には毛細血管が多く、また非常に皮膚が薄いのでラジエーターの役目を果たしているのです。そのほか、クジラやカバのような哺乳類、ゾウも汗腺をもたないようです! 面白いですね!

参考文献
http://www.pnas.org/content/early/2015/07/15/1511680112.abstract?sid=866cbc37-3a53-4eef-b269-531d349ac5cd
http://perspectivesinmedicine.cshlp.org/content/4/2/a015222.long
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%97%E8%85%BA

提供元: Geno(ジーノ)|遺伝子の?を!に変える

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