Cover   88 1
写真は記事のイメージで本文とは直接関係ありません。
CLIP

最も優秀なモデルはどれか?遺伝子操作をされた猿たちの戦い

2015/02/26

実験に適した猿はどちらか。日中間で新たなバトル!?が勃発しているようです。

猿を用いた実験を行う目的

レット症候群という疾患をご存知でしょうか。主に女児に発症する神経疾患で、知能や言語・運動能力に遅れが見られ、常に手をもむ、叩く、口に入れる等の動作を繰り返す疾患です。発症率は、女児10,000人から20,000人に1人と言われ、X染色体上に存在するMECP2遺伝子の突然変異によって引き起こされます。現状、根本的な治療法どころか、症状の進行を食い止める方法すら存在しない疾患の為、世界中で様々な研究が行われています。

日本VS中国?

慶應義塾大学の生理学岡野栄之教授は、このレット症候群の研究モデルとしてキヌザルを採用しました。岡野教授の研究チームの見解では、キヌザルは前頭前野皮質を使い複雑な社会的行動を取ることが出来る動物なので、神経疾患の研究に大きな利点になると推測しています。岡野教授のチームは、これまでも自閉症やアルツハイマー病、パーキンソン病などの研究モデルとして、既に12匹のキヌザルを採用しています。 それに対し、中国ではレット症候群の研究モデルに、アフリカ産のマカク属の猿を採用しました。マカクは、18種の猿を含んでおりニホンザルもマカクに含まれます。 このキヌザルVSマカクどちらが研究モデルに適しているかと言う点で、研究者達の討論が繰り広げられています。様々な意見が交わされているようですが、キヌザルVSマカク、軍配はどちらに上がるのでしょうか。両者の今後の研究発表に注目したいと思います。

参考文献
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19478777

提供元: Geno(ジーノ)|遺伝子の?を!に変える

読めば読むほどポイントが貯まる!

Bonus daily

10pt

Bonus login

pt /日目
OK