Cover 559607386 ce838a7a45 b 1
写真は記事のイメージで本文とは直接関係ありません。Credit to Tambako The Jaguar, クリエイティブ・コモンズ 表示 - 改変禁止 2.0 一般
CLIP

肌のかゆみで苦しんでいる人は意外と多い?湿疹(しつしん)と幸せホルモンの関係

2015/07/04

他の重い病気に比べたら、我慢できると思う人いるかも知れませんが、かゆいことは苦しい病気です。湿疹は医学的定義をつけることが難しい概念ですが、一般的にブツブツ・小さい水泡・赤み・粉をふくなどが混ざってでき、かゆみがあると湿疹と診断しています。この病気は意外にも皮膚科に受診する患者さんの3分の1を占める病気だそうです。

しかも、治療が不可能?

湿疹は一度かかると、完全に治療することが難しいと言われています。多くの治療方法がありますが、効果的と考えられるものは無いようです。原因は外部因子と内部因子に分類されます。外部因子は、化学物質、ハウスダスト、花粉、ダニなど肌に接触することで刺激になるものを指しています。内部因子は遺伝的なアレルギー体質、乾燥肌、自己免疫などが含まれます。ですが、アレルギー体質な人がハウスダストに接すると湿疹になるように、外部と内部の因子が複雑に関わっているので、原因を一つに特定するのが難しいケースもあります。

セロトニンが関わっている?

アメリカのある研究によると、セロトニン受容体であるHTR7遺伝子が湿疹に関与していることが分かりました。セロトニンは体内で重要な役割を果たす、三大神経伝達物質の一つです。人間の精神状態に大きな影響を与え、心身の安定を調子するオキシトシンと共に「幸せホルモン」とも呼ばれているセロトニンが、なぜかゆい皮膚疾患の湿疹と関わっているのでしょうか? 既存の実験によると、肌の神経細胞に関わるHTR7遺伝子の発現量が、マウスのかゆみに最も影響を与えていると報告されています。また、他の研究では、異常な量のセロトニンシグナルが湿疹と慢性的なかゆみ障害に関わっていることが明らかになっています。この事実に基づき研究を行った結果HTR7遺伝子が欠乏すると緩和した症状が現れ、掻く頻度も下がったことが分かりました。

この発見は湿疹で苦しんでいる患者さんだけではなく、かゆみの症状も含む他の疾患の治療薬にもつながると期待されています。多くのガン治療の副作用で、原因不明のかゆみで苦しんでいる方もいます。研究が進み、かゆみから解放されすっきりできることを願っています!

参考文献

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26074006

提供元: Geno(ジーノ)|遺伝子の?を!に変える

この記事に関連するタグ

セロトニン 幸せホルモン 湿疹 痒み HTR7遺伝子

読めば読むほどポイントが貯まる!

Bonus daily

10pt

Bonus login

pt /日目
OK