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写真は記事のイメージで本文とは直接関係ありません。
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チンパンジーから始まりチンパンジーで終わる、AIDSに関して。

2015/07/01

リボンの色にはいろんな意味がある事、ご存知ですか?多くのリボンが、難治病のシンボルとして使われています。例えば、外国でよく見かけるピンクのリボン。ピンクのリボンは乳がんに関したキャンペーンのシンボルとして扱われています。ライトブルーは小児がん、オレンジは白血病のシンボルとして使われています。赤いリボンは性行為感染病の代表格である、AIDSのシンボルとなります。リボンに含まれている多くの難治病は難治であるからこそよく知られているかも知れませんが、AIDS(後天性免疫不全症候群)は特有の感染経路のせいか、一般の人で正しい知識を持っている人は少ないです。 

サルを食べたチンパンジーが問題だった

AIDSの起源に関し様々な説がありますが、一番有力な説はアフリカの「サルを食べたチンパンジーから感染した」です。おそらく、SIVと知られているサル免疫不全ウィルスに感染したサルを食べたチンパンジーを人間が食べ、人間に感染し世界中に広がったと考えられます。初めて公式的にAIDSと認定されたのは、アメリカのロサンゼルスに住んでいる同性愛男性に発見された事がきっかけです。その後も、同性愛者や麻薬中毒者が多かったことが理由で、感染者や疾患自体に対して社会的な偏見が広がりました。しかし現在では、SIVウィルスと関係がある、HIVのヒト免疫不全ウィルスが病原体として判明し、異性間性行為による感染だけではなく出産時の母子感染も起こり得ることが知られるようになり、一般的な社会問題として認識されるようになりました。しかし現在も、過去からの偏見は続いています。国連合同エイズ計画(UNAIDS)の報告によると世界中で毎日、1万6000人がHIVウィルスに感染しています。その中、60%がアフリカの患者だと報告されています。 HIVウィルスに感染した人は、ウィルスに免疫細胞を破壊され後天的に免疫不全を起こします。すなわち、AIDSにかかると普段かかると簡単に治るはずの風邪や炎症などと戦う能力を失うのです。 

でも、チンパンジーはAIDSにかからない

面白いことに、感染の始祖だと思われるチンパンジーはSIVに感染してもAIDSには繋がりません。さらに、チンパンジーの種類により、SIVに感染するかしないか自体も異なるようです。科学者たちはこの差に注目、MHCと呼ばれるたんぱく質に関与している遺伝子の一つである「HLA-B」に突然変異が起きるとAIDSの進行を遅らせる効果があることが分かりました。現在、様々なAIDSの治療薬が開発されていますが、根本的にAIDSを治療する薬はまだありません。 

問題の解決策は原因にあるものなのでしょうか?今後チンパンジーやサルの研究がより進み、AIDSの完全治療に繋がることを願います。

参考文献

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26020813

提供元: Geno(ジーノ)|遺伝子の?を!に変える

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