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「美しい花には棘がある!」の棘は科学でどうにかなる

2015/06/28

1842年、香港をイギリスが占領することになった南京条約。約100年がたった今は、約束通り、香港は中国に返還されました。イギリスと中国の争いの背景にはケシの実から採取される麻薬、アヘン(英名―Opium)があります。1840年から始まった中国の清とイギリスの間に起きた「アヘン戦争」はイギリスが大量の茶を清から輸入することによりできた貿易赤字を埋めるために思い付いたのが、アヘンです。今なら国際問題として扱われる事なのですが、昔のイギリスはむちゃくちゃでした。昔は戦争の原因にもなるほどその麻薬効果が強いアヘンですが、それを精製したモルヒネは鎮痛鎮静剤として医療治療には重要な役割を果たします。モルヒネの取引規模は年間数十億ドルと言われますが、完全な麻薬のヘロインに転換するので、大量生産には制限がありました。ここで、遺伝子が問題を解決するカギになるとある研究が示唆しています。

モルヒネを安く、安全に精製

イギリスのヨーク大学とオーストラリアの製薬会社の共同研究で、ケシから作られるモルヒネやコデインなどのアルカロイドを作り出す遺伝子を発見したと報告しました。ペインクリニックでの治療に不可欠であるコデインやモルヒネを、ケシから採取するためには広い土地が必要です。ですが、融合遺伝子を使い微生物に注入、増殖させると簡単に採取することが可能になります。一つの遺伝子をブロックすることで、麻薬であるヘロインに転換できないようにでき、安全対策にもつながるのです。

「綺麗な花には棘がある」と言われます。棘がない(麻薬成分がない)ケシは遺伝子操作で生産できる時代になりました。大麻の場合、大麻成分がない大麻になると、ただの観葉植物として育てられる、面白い風景が見られる未来も来るかもしれません!

参考文献

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=A+Papaver+somniferum+10-Gene+Cluster+for+Synthesis+of+the+Anticancer+Alkaloid+Noscapine

提供元: Geno(ジーノ)|遺伝子の?を!に変える

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