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写真は記事のイメージで本文とは直接関係ありません。Credit to Stephen Codrington, CC BY 2.5
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今、あなたが住んでいる場所の「質」が、老化の原因の可能性あり?

2015/06/26

老化の原因になるものが、それがたとえチョコレートでも避けたいのが人情です。食べ物なら食べなければいい話ですが、周りの環境をすぐに変えるのは難しいことです。しかも、代々に受け継がれると言われる「貧乏」が、あなたの寿命に影響を与えるとしたら、どういう対策をとったらいいのでしょうか?

老化のカギは貧乏?

日本を含め世界全体で貧富の差が拡大しつつありますが、カナダのマギル大学の研究で、収入や職業、学歴などの社会・経済的状態の格差は子供の健康の格差と相関関係があると報告されました。貧しい環境が精神的・肉体的に直接悪影響を与えることは既存の研究で明らかになっていましたが、体の分子レベルに影響を与えるかどうかは知られていませんでした。ですが、寿命や老化に関与するテロメア長さに「貧乏な環境」が影響を与えるという研究結果です。

テロメアが短くなる!

動物の細胞は分裂することによって、若返りすることができます。ですが、細胞の大半が分裂できる数に限りがあります。いわゆる、細胞にも寿命があるのです。染色体の端末に存在する「テロメア」と呼ばれる、約1万回の塩基配列が繰り返されている領域があるためです。このテロメア配列は、細胞が分裂するたび短くなり、テロメアDNAが5000塩基位になると分裂が止まります。そのため、テロメアの長さは分裂時計としてその進行を感知することで、老化にもつながっているのです。例えば、顔の皮膚の場合、テロメアの回数を使いきってしまうと、老化がどんどん進み、シワやたるみ、シミなどができて老け顔になってしまいます。様々な研究がテロメアの長さを保護するために行われて、今まで明らかになっているのは、「小食」がテロメアの長さを維持するようで、肥満の人はより短いようです。

ですが、新たな研究結果で、テロメアを短くする他の可能性について発表されました。それは、自分が住んでいる環境が「貧しい環境」であることです。この研究は18~65歳までのオランダ人2,981人を対象とした研究で、貧しい地域に住んでいる人がより短いテロメアを持っていることが分かりました。貧しい地域とは、騒音がうるさい、治安、暴力などが判断基準として含まれています。同世代の人を比べてみると、やはり環境が良いところで住んでいる人の方が生物的に若いことが明らかになりました。

お金をかけてでも高い富裕層が集まっているところに住むのは、単純に便利だけではなく、長生きの対策の一部なのでしょうか。この話が本当だと高い土地がより高くなり、貧乏から決して脱出できない、悪循環の輪に落ちてしまう可能性も考えられます。テロメア公平制度が必要ですね。

参考文献

http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0128460

提供元: Geno(ジーノ)|遺伝子の?を!に変える

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