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遺伝子からあなたの言語能力を予測できる?

2015/06/26

言語は人間が作ったコミュニケーションシステムで、音や文字で表現できる暗号です。この暗号は国や文化によって異なりますが、どの暗号にも法則があり、その法則さえちゃんと修得すれば、マルチランゲージをうまく操ることができます。 地理的にも歴史的にも近隣の国との関わりが多いヨーロッパでは、政府の方針としてマルチランゲージ対策を推奨しています。その結果、2005年のEU連合の調査によると、EU加盟国の人口の半分以上がバイリンガルで、4分の1がトライリンガル(3ヵ国語)であると報告しました。それに対して日本ではバイリンガルどころか、日本語も英語もどっちもできないゼロリンガルの存在すら浮上しています。 最近では、日本でもグローバル化を推し進めようと、企業の採用試験においてもTOEICでの点数を採用基準の1つとして明記しているところもあります。企業のグローバルな活動が、英語を話せる人を必須としているのです。英語ができることは、年収にも比例しているようです。しかし、言語が伸びる程度には個人差があります。やはり、言語にも「才能」というものがあるのでしょうか?

言語に関わっている遺伝子はとっくに発見されていた?

1990年代、イギリスのある家庭で、言語能力の障害が三世代目で現れるという事例がありました。その家族15人の遺伝子を調査してみると、FOXP2遺伝子に変異があることが明らかになりました。FOXP2遺伝子は脳内にある言語能力に関わる二つの過程に関与しています。その過程には、①言語のパターンを把握する能力と、②物理的能力である、しゃべるとき使う顔の筋肉の発達が含まれています。この発見は、なぜ人がここまで言語能力を発達させることができたのかに関し、新たなヒントを与えてくれました。 さらにこの遺伝子、最近の研究で、外国語を修得する能力にも関与していることが分かったのです。同研究では204人の成人に様々な外国語を聞かせて分類するように指示しました。対象者の中、あるFOXP2遺伝子変異を持っている人たちがそうではない人より、言語タスクをより早く、精度が高いパフォーマンスを見せたと報告しています。

なんでも遺伝子と繋げる時代になりましたが、この研究がリアルに応用できるのはまだ未来の話です。 言語習得には才能より「うまく話したい」という個人の意思と「その言語で今後何をやるのか」という具体的な夢がより重要ではないしょうか?英語でも何語でも、具体的な目標があり、努力さえすれば皆達成できると思います。と言っても、近い未来、FOXP2に変異を起こす薬が開発されたら一番最初に買っているのは私かも知れません。

参考文献
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25995468

提供元: Geno(ジーノ)|遺伝子の?を!に変える

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