お揃いのベビー服を着て、ベビーカーに乗っている双子ちゃんを街中で見かけると、双子がほしいななんて思う人もいるでしょう。しかし、自然妊娠の場合、双子が生まれる確率は1/100とも言われ、とても希少なものです。アメリカのサウスフロリダ大学の研究チームにより、なんと喫煙をしている女性の方が、喫煙をしていない女性よりも双子を産む確率が高いことが判明しました。今まで、タバコに含まれるニコチンは、不妊の原因となると考えられていた為、今回の研究結果は相反する内容です。
喫煙に遺伝的要因が加わると
研究チームは、アフリカ系アメリカ人の母親を対象に、喫煙の有無とDNAのSNPを調べました。その結果、喫煙している女性で、CYP19A遺伝子、MDM4遺伝子、MTHFR遺伝子、TP53遺伝子の4つの遺伝子のSNPが双子以上の多胎妊娠と関連性を持つことが分かったようです。
つまり、喫煙というファクターに遺伝的要因が加わることで、双子の確率が高まるということです。
しかし、今回の研究で見逃せないことは、実験対象が健常な双子ではなく、早産による低体重のケースであったことです。
喫煙には、さまざまな弊害もある為、今回の研究結果のみで安易に喫煙することは辞めておいたほうが良さそうです。今後の研究の発展に期待したいですね!
参考文献
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25882505
提供元: Geno(ジーノ)|遺伝子の?を!に変える