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キンキンこと愛川欽也さんが発症していた肺がん、タバコを吸わなくても発症するのは遺伝子が関係している?

2015/04/17

司会者、俳優として活躍した愛川欽也(あいかわ・きんや)さん(本名・井川敏明)が15日に死去していたことが分かりました。死亡原因は肺がんです。近年、肺がんは日本人のがんによる死亡原因のトップとなりましたが、今後も増加すると見込まれているようです。肺がんの原因は主に喫煙と言われていますが、肺がん患者の中にはタバコを吸わない人もいます。肺がんが発症する原因は、一体何で決まるのでしょうか?

肺がんは2種類ある

私たちの胸部の右と左に一つずつある肺は、呼吸を通じて身体に酸素を取り入れ二酸化炭素を排出する重要な役割をしています。一口に肺がんと言っても、正確には小細胞肺がんと非小細胞肺がんの2種類に分けられます。前者は肺がんの約15〜20%を占め、増殖が速く、他の器官に転移しやすい為に悪性度の高いがんと知られています。後者は、比較的治療を行いやすく、肺がん患者の80~85%が該当するようです。

禁煙者と喫煙者

周りには、数十年間タバコを吸い続けているにも関わらず、ものすごく元気なおばあちゃんがいる一方で、タバコを吸わなくても肺がんに罹ってしまった知人もいました。タバコを吸わない肺がんの患者の中には、EGFRという遺伝子の変異が共通して見つかっています。EGFRは、上皮成長因子受容体(じょうひせいちょういんしじゅようたい)とも呼び、細胞の増殖や成長を制御する上皮成長因子 (EGF) を認識し、シグナル伝達を行う受容体として知られています。この遺伝子には、チロシンキナーゼドメインと呼ばれる領域が存在し、ここに変異があるとタバコを吸わない場合でも、肺がんの発症リスクが高まることが分かっているようです。 また、喫煙の有無に関わらず肺がんのリスクに関わる遺伝子は他にも発見されています。29,000人のヨーロッパ人を対象とした24件に及ぶ研究結果からは、ニコチン受容体に関するCHRNA5遺伝子に変異がある場合、タバコをやめた4年後に再び喫煙する確率が上がり、肺がんを発症するリスクも4年早まるようです。

世界的に見ても、がんで死亡した人口の27%が肺がんによるものとされており、その死亡率は見逃すことのできない数値です。遺伝子のタイプに関わらず、自分や周りの大切な人達のためにも、禁煙はするべきだと言えるでしょう。毎年新年の抱負に禁煙が入っている方、今年は守れるように頑張りましょう。

参考文献
http://www.pnas.org/content/101/36/13306.long
http://www.futurity.org/gene-smoking-lung-cancer-899952/CHRNA5
gene

提供元: Geno(ジーノ)|遺伝子の?を!に変える

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