日本で大流行した映画「テルマエ・ロマエ」。映画の中で、日本人は平たい顔族なんて言われていますが、考えてみれば、古代ローマ人を演じている日本人達はなぜ、彫の深い濃い顔立ちをしているのでしょうか。実は日本人にも、目鼻立ちがはっきりとした狩猟民族がいたようです。
日本人は2つのタイプがいる?
日本にはかつて、縄文人と弥生人がいたと考えられています、縄文人は、約4万年前に日本列島に来たホモサピエンス集団の末裔と考えられています。背は低く、がっしりとした体格、大きな二重まぶたに、厚い唇、高い鼻筋などはっきりとした目鼻立ちが特徴です。日本人は、農耕民族と考えている人もいるかもしれませんが、実はこの時代、縄文人は、狩猟をして生活していたと考えられています。
それに対し弥生人は、紀元前3,000年頃に、中国北部や朝鮮半島のルートをたどって日本に来たと考えられています。弥生人は、平たい顔を持ち、水田稲作を行って生活をしていたようです。つまり、平たい顔や農耕の歴史は、弥生時代から始まったのです。日本に住むようになった年月は異なりますが、この縄文人と弥生人が融合し、現在の日本人が出来上がっていったと考えられています。
美人は弥生顔?
平安時代に美人と言われていたのは、弥生人の顔だったようです。歴史書物をみればわかる通り、彼女たちは一重まぶたに、低い鼻、まさに平たい顔族の特徴を有しています。これは、典型的な弥生顔であり、古墳時代以降、弥生人の子孫が支配階級となったために、彼女たちの顔が尊ばれたと考えられているようです。西洋人に近い、はっきりとした顔が人気の現代とは真逆であることが分かります。
映画の中で古代ローマ人を演じている俳優達は、縄文人のルーツを持っているかもしれませんね。
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自分のルーツを知りたい方は、ぜひこの機会に検査を受けてみては如何でしょうか。
参考文献
Discover japan 枻出版社 2012年8月号
提供元: Geno(ジーノ)|遺伝子の?を!に変える