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近い内にバナナが食べられなくなる?バナナ絶滅説と戦う研究者たち

2015/03/30

世界で最も愛されている果物の1つ「バナナ」。バナナは、世界経済にも緊密に関わっており、ある統計によると、約4億万以上の人がバナナの生産を収入源として生活しています。

バナナは実は、しょうがの親戚?

植物の分類的には、バナナはしょうがやウコン、カルダモンなどのハーブと同じグループに分類されます。「バナナの木」と言われるように、高さはおよそ3mにもなりますが、実際には草であり、そういった観点からは、果物ではなく野菜に分類されるとも言われるようです。 一般的に食べられている黄色くて長いバナナは、キャベンディッシュと呼ばれ、世界中のバナナの約40%を占めています。その他の種類のバナナを市場で見かけることはほとんどありませんが、形や味や食感の違いで、その種類は多様にあります。では、多様にあるバナナに何故、「全滅説」が流れているのでしょうか?その背景には「バナナのクローン」問題があるようです。

問題はバナナの栽培方法?

キャベンディッシュには、種がないため、株分けした新芽を移植しながら栽培する必要があります。そのため、大量生産すをる場合は、細胞から育てることが一般的となっており、私たちがスーパーで見かけるバナナは、このクローンバナナです。クローンバナナの問題点は、採取された元のバナナと遺伝子的に全く同じことです。遺伝的に全く同じであることは、多様性がないため、バナナに伝染病が流行した場合、全てのバナナが感染し、全滅してしまう可能性があるのです。

恐怖の「パナマ病」がアフリカで発見!

バナナの感染病の中でも最も恐れられているのが、トロピカル・レース(以下TR4)と呼ばれる菌類が起こす「パナマ病」です。パナマ病は、バナナの球根から繁殖していく為、根や葉の植物管を破壊し、最終的にバナナの木全体が死滅してしまいます。この恐ろしい、「パナマ病」が、2013年にモザンビークの農家から発見されました。バナナの栽培を収入源とする彼らにとっては一大事であり、バナナの全滅を避ける為、多くの研究者達が対策に乗り出しているようです。

遺伝子を多様化に!その対策とは。

パナマ病の原因菌TR4は、耐性が強い上に、様々な経路を使って繁殖するため、原因菌を絶滅させることは難しいのが現状です。そのため、研究者たちは、TR4に耐性があるバナナの栽培を目標として研究を行っているようです。ベルギーのある研究所では、全国のバナナを集めTR4耐性があるバナナを探したり、オーストラリアの研究所では、異なる種類のバナナを掛け合わせて、多様なバナナの栽培に取り組んでいます。

今まで知らなかったバナナの話ですが、やはり生物多様性の価値を改めて感じます。これは、人間にもいえることで、自分と違うヒトが一緒に生きていくことは大切なことですね。バナナが全滅しないためにも、研究が発展していくことを望むばかりです。

参考文献
http://www.fao.org/uploads/media/Bananawilt_1.pdf
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22801500

提供元: Geno(ジーノ)|遺伝子の?を!に変える

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