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栄養不足で、発育が止まるしくみが遺伝子レベルで解明!がんの発症に関与している可能性も?

2015/03/23

成長期における食事の重要性は、感覚的に理解している人が多いでしょう。しかし、そのメカニズムに関しては、今まで完全には明らかになっていませんでした。しかし、2013年に東京大学研究チームより発表された論文によると、低栄養状態になるとmir-235という遺伝子が活性化し、神経や筋肉を生み出す細胞の活性化を邪魔する為に、発育が抑制されることが分かったようです。

がんの発生にも関わっている?

今回の研究では、ヒトとの共通遺伝子を多く持つ線虫、C.エレガンスがモデルとなりました。C.エレガンスは、共通遺伝子を持つだけではなく、体が透明な為に観察が行いやすいという利点を持ちます。このC.エレガンスの栄養状態を変えて観察を行ったところ、低栄養状態では、mir-235遺伝子の発現が増加し、神経や筋肉の前駆細胞が不活化したのに対し、高栄養状態では、mir-235遺伝子の発現が減少、神経や筋肉の前駆細胞が活性化して発育が促進されたそうです。さらに裏付けとして、C.エレガンスのmir-235遺伝子を欠損させた場合、低栄養状態においても神経や筋肉の前駆細胞は活性化されていたことが観察されました。 ヒトの場合は、mir-235遺伝子に非常に類似したmir-92という遺伝子をもっているようです。miR-92遺伝子は、がんの発生に関与している可能性もあるようで、今後は、mir-92遺伝子が発育に与えるしくみやがんの発生メカニズムの解明に期待が寄せられています。

今回は線虫を用いた研究ですが、人間においても大いに関係がありそうな論文ですね! 食生活を改めて見直すきっかけとなりそうです。

参考文献
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23644454

提供元: Geno(ジーノ)|遺伝子の?を!に変える

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栄養不足 食事 mir-235遺伝子 前駆細胞
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